雷サージ(誘導雷)から家電を守る電源タップには「バリスタ」と呼ばれるサージ吸収素子が入っています。
吸収という言葉が入っていますが、バリスタは雷サージを吸収するのではなく、電圧を逃がす仕組が備わっています。
・電圧がどのような経路で逃がされるのか?
・どの程度雷サージ対応の電源は有効なのか?
を調べたのでお伝えするのと、おすすめの電源タップも5つ紹介させていただきます。
雷サージの仕組
通常、コンセントから流れた電圧はコンセントが繋がっている電化製品へ流れます。
しかし近くで雷が放電し、コンセントを伝って侵入してくると通常の何十倍もの電圧が流れるので家電製品は耐えられず故障してしまいます。
ちなみに故障してしまった場合の対処法や保険についてこちらの記事で紹介させていただいております。
耐えられないような電圧が流れたときに、その電圧を家電製品に流さないようにするのが雷サージ対応の電源タップなのです。
普通の電源タップと雷サージ対応の電源タップの違い
普通の電源タップと雷サージ対応の電源タップの違いはバリスタの有無です。
バリスタというとコーヒーを淹れる人を思い浮かべてしまいますが、この場合は電源タップに内蔵されている電気回路のことです。
バリスタ(吸収素子)のはたらき
バリスタは異常な高電圧を受けると、その電圧(電気)を逃がす経路を作ります。
もともと電気はコンセントの右側から電気が入って、テレビや電子レンジなどの家電をつけて、左側から抜けていきます。
(ちなみに左側は土に電気を流す役割を持っています。)
雷サージ対応の電源タップの場合、高電圧がコンセントから入ってくると、家電の方に流すことなく左側のコンセントに流す経路を作ります。
雷サージ対応電源タップの効果
雷サージ対応の電源タップを付けていれば100%家電を守れるかと言われたらそうではありません。
雷サージ対応電源タップには「最大サージ電圧」というものがあります。
この最大サージ電圧を超えるとバリスタは壊れてしまいます。
だいたいの雷サージ対応電源タップには、最大サージ電圧が書いてあるのでこの数字を確認してください。
商品によっては非表示の場合がありますので、その場合はメーカーに問い合わせたり、他の商品を探してみた方が安心ですね。
また、雷サージは何度も使えるものではありません。
バリスタは一度経路を作ると、その後使えなくなります。
つまり一回きりなのです!
雷サージにまだ対応しているか確認するのに必要なのはLEDライト付きの電源タップです。
雷サージ対応電源タップのおすすめ5選
電気屋さんに行ったときにおすすめしていただいた電源タップ4つとデザインが可愛くて気になっているもの1つをご紹介しますね。
耐雷サージ節電アダプタ
1,000円出しておつりが出てくるお手頃価格ですが、雷サージの有効性を確認できるLEDランプが付いています。
3個口で、合計1500Wまで電気プラグが挿し込めます。
一括スイッチが付いているので、いちいちプラグを抜くことなくスイッチ一つで合計3つの電源を落とせます。
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お手頃価格の耐雷サージ対策・延長コードタイプ
0.5mのコードが付いた3個口の耐雷サージ付きタップです。
LEDランプはついていませんが、耐雷サージ電圧は2,400Vです。
使っていない差込口は封がされるのでホコリが入らないし、子どものいたずらで感電する心配も低くなります。
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海外でも使用可能な耐雷サージ電源タップ
最大サージ電圧は6,000Vあります。
雷サージが有効かどうかのランプはついていませんが、100Vから250Vまで電圧設計がされているので海外でも使用可能です!
ケーブルの長さは1mです。
USBポートと電源プラグの差込口が2つずつついています。
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インテリアとしても使える電源タップ
ネットサーフィンをしていたら目を奪われた商品です。
雑誌やテレビでも多く取り上げられている電源タップでした。
バリスタが有効かを知らせるランプがついていて、USBポートもあります。
最大消費電力は1450W以下に抑えなければいけませんが、もし超えてしまったとしても自動ブレーカー機能があるので急に家のブレーカーが落ちるなんてことにはなりません。
(タップの電源が自動で消えます。)
熱の吸収力が高いので、タップが熱くなりにくい構造になっています。
またホコリを防止するシャッターが付いているので赤ちゃんがいたずらしようとしても安心です。
差込口が180度回るのでアダプタが大きくても、両端の差込口に干渉しないので便利です。
何よりオシャレ!
出しっぱなしにしていても部屋になじむオシャレなデザインです。
タップの裏側には壁に掛けられる穴があるところも注目ポイントです!
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まとめ
雷から大切な家電を守る手助けをしてくれる雷サージ対応電源タップですが、タップに内蔵されている「バリスタ」が肝だという話をさせていただきました。
耐雷サージ電源タップは100%家電を守ることはできません。
また最大サージ電圧を超える電圧が流れるとバリスタが壊れて作動しないので、耐雷サージ電源タップを検討するときは「最大サージ電圧」を確認しましょう。
バリスタは一度高電圧を通すと、効力を失ってしまいます。
そのときは新しいもと交換しましょう。
電源タップが有効かどうかはLEDランプで確認が取れるものを購入すると一目でわかるので安心です。
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